2010.10.15 Friday 15:29

小さな観覧者

 

ふと気づくと、まあ。
なんてかわいい。
まるで絵からはみだしちゃったみたい。
モチーフ達が話しかけているよう。
あの椅子に座ってみる?


2010.08.24 Tuesday 18:06

散歩とごはんのくりかえしについて 第4回

 夕方になり、隣の空き地の工事も今日は終わったらしく、やっと静かになりました。

週末に、諏訪湖に行ってきました。
毎日、打ち上げ花火をやっているらしい。
20分くらいの小規模なものでしたが、
草っ原に家族でごろんと寝転んで、のんびり見ました。
大きい花火大会の人ごみとは大違いで、
誰もイライラしていない感じでした。
そよそよ涼しい風と、白いお月様。
真っ暗な湖と、花火の破裂音。
美しい絵画のような、なんだか幸せな時間でした。

そんなこんなで、お待たせしました。
松本智秋さんの写真です。

こちらはイランの地下通路。
タイルの繰り返しと柱から天井に繋がる白いカーブが、とっても可愛い。
日本にこういう所ってないよなあ。
地下鉄の通路とか、印象が暗すぎて通りたくなかったりするし、
広告ばかりで、ふうんってかんじだ。
改装されても、同じような壁と床の質感で通ることに楽しみがない。
でかでかとテレビ番組の巨大ポスターとかみるとなんだか哀しくなる。
たくさの人が関わって、印刷とかも凝っていたりするんだけど、
時がほんの少し経過するだけで、まったく意味のないものになってしまう。
そういうもののために、体力をすり減らして、家族を犠牲にしていたりする。
でも、生活するためとか、経済のため、雇用のためとかいろいろあって、
なんだか、世界から抜け出せないなあ。
何か見えないものに自分が埋もれてしまいそうになって、息苦しい。
そうだ。
日本の地下は息苦しいんだ。
イランの地下事情を全く知らず、写真だけで思うのだけど、
私は、こういう地下がうらやましい。
日本も地下にこういう豊かさがあれば、改札前でいちゃつくカップルがいても
不快に思ったり、ハシタナイ!なんて思わないんじゃないだろうか。。
愛という言葉だって、うさんくさく聞こえないんじゃないだろうか。。
卑猥なチラシだって、カラッと潔く見えるんじゃないだろうか。。
嫌なことも、笑って終わりにできそうだ。

地下に限らず、壁や床を見ないで生活するのなんて、砂漠とかに行かない限り絶対無理。
日本は、壁を軽く見すぎているんじゃないか。
(特に地下鉄。PRに可愛い女優をつかってポスター張りまくるより、壁を可愛くしろ!)
こんなに毎日見るものが良くなかったら、気持ちだって地下の地下に行ってしまうわけだ。
ううーん。
なんとかしたい。





キャスパー









2010.08.02 Monday 11:54

散歩とごはんのくりかえしについて 第3回

アートイートの料理にはスパイスがたくさん使われています。
 そのスパイスや生コリアンダーを入手しにいく係が私なのです。
 市場(お店)へ続く階段は、干した肉やスパイスでもう異国の匂い。
ベトナム、タイ、あのごった返したものすごい密度の市場を思い出します。
 今年は猛暑なんかのおかげで、コリアンダーが値上がりしている上、品物の数も少ないそう、、、。
 しかし、毎回来る私の顔を発見したアジア人(何人かわからない。)のおばさんは
「今、コリアンダー少ない。でも来ると思ってとっといた。他の人売らない。」 と、
いつ来るかわからない私に向って言いました。

 絶対嘘だろ。

 でも1年以上通うようになって、なんかちょっとずつやさしくしてくれるようになった。
 最初は無愛想すぎて私も無愛想だった。
辛いお肉のペースト(賞味期限切れ)をこっそりくれたり、
端数の小銭をこっそり返してくれたり、 なんだか、旅してる気分だ。
 いいな〜。
下町商店街(市場)の活気ある空気に、横浜生まれ横浜お嬢様育ちの私はどうも慣れなかった。
こんなに力強く生きられない、、って、心底思ったりもした。
 いきなり入りこむのはやっぱりむずかしいのだ。
でもお互い生活してることがわかると、なんだかやさしいのだ。
うーん。
イランの市場もきっとこんなかんじかしら。


(撮影 松本智秋 2010年5月)


続く>>>>

キャスパー

2010.07.31 Saturday 20:18

散歩とごはんのくりかえしについて 第2回

今、私がいる地。の底の先はブラジルです。 そして写真は智秋さん撮影、イラン。

撮影 松本智秋  2010年5月

ああ、なんだかとってもさわやか。 勝手に想像します。

<エピソード1> 後ろに乗っている女性二人は姉妹(双子希望)で、バイクを運転しているのはそのどちらかのご主人。 用事のある妹を暇な姉夫婦が散歩がてら送ってゆく・・・・そこに旅行者のなんだか愛嬌のある智秋さんが通りかかる。

<エピソード2> 男性はただのバイクタクシーで後ろの二人は親友同士。相談事のため、ひみつの話ができるいつもの場所に向う(バザールにも寄りたい)・・・・・そこに旅行者のなんだか人懐こい智秋さんがなぜかいる。

出会いはいつも突然で、それは外国でも日本でも同じなのに、その瞬間が妙にせつなくグッときてしまう一枚です。 急速に人生が交差して、そして、行ってしまう。その瞬間は、うるう年の2月末日に生まれた子の誕生日のよう。
ん、、?
例えがわかりづらい?
ええっと。うるう年のその日に生まれた子は誕生日が4年に一回なの?と疑問に思ってたら誰かが教えてくれたのです。 「その子は、誕生日の前日に‘明日誕生日だねーっ‘て楽しみにして、3月1日、目が覚めた ら‘昨日誕生日だったねー‘ってなるんだよ。」と。
『誕生日の今日』は無いけど確実に時を通過している。
 バイクと智秋さんが一瞬すれ違うっていうのがなんだかこれと似てるな、と思ったのです。 で、そのうるう年的瞬間がたまたま写真に残った。。。

この写真の魅力はここにあるのです。

 私は、写真になる前のこの情景をグッと想像します。
 
全ては動いていて散歩する智秋さんと、バイクに乗る3人がもうすぐすれ違います。
 
もう一度、想像します。

智秋さんはレンズから目を外した直後で、3人の姿はもうはるか遠くです。
 
目が合ったこともそのうち無かったことのように忘れられていく。。。 第三者の私が、その瞬間について書いてるなんて考えもしないでしょう。 まるで、ひみつをのぞいているみたいです。
私がイランまで行って、バイクの3人に、「あの時、ジャパニーズのチアキ・マツモトと目があったんだからね!私知ってるから。証拠の写真だってあるわ。」 といってやりたいです。 そうです。なんか、くやしくなってきました。
 チアキと3人はたとえ忘れ合ったとしても、その瞬間の事実がある。 私は瞬間を知っているだけ。 4人の『閏年的秘密時間』の仲間にいれてもらいたいです。
というか、なぜ、私もあの瞬間、バイクで通りかからなかったのか!と悔やまれます。
若干、熱が入りすぎて、自分が気持ち悪くなってきたのでここらへんでやめます。

ああ。写真が、見るヒトを引き込むって、このことだったんですね。

チアキ(さりげなく呼び捨てまでもってきました)のイラン写真はあと5枚程あるので、また紹介(私の分析つき)しますね。
お楽しみに。。

 
続く>>> キャスパー


2010.07.30 Friday 17:28

散歩とごはんのくりかえしについて 第1回

こんにちは。スタッフのキャスパーです。
 先週24日、アートイートでアーティスト縁日が催されている日、私は慣れぬ場所、関西にいました。 鴨川のほとりで軽く一杯。ではなく、大阪と京都の真ん中らへんの冷房のない(!)カフェで汗だくでアイスコーヒーを飲んでました。
 今年2月に展示をした、松本智秋さんとの久しぶりの再会でした。
つらつらと。
松本智秋さんと写真と私(キャスパー)をテーマに何回かにわけて書こうと思います。

 智秋さんは去年の夏に、大阪から旅の写真をもってやってきて、展示をしたいとのことで、オーナーと話して、すぐ決まりました。。
が、 が。 持ってきた写真たちは、ふつうのスナップ写真のように、無印で売っているようなミニアルバムに無造作に 入っていて(しかも抜けてるページもあるし、途中で終わってる)、正直、私は「ええ〜〜!」と思いました。
そして、私だって学生時代は、いろんなところに行ったし、感受性だってちょっと豊かだし、こういう写真は私だって撮れる!とまで思いました。
さらに底意地の悪い私は、家に帰り、モンゴル、カンボジア、ベトナム、と、行った場所のアルバム達をわざわざひっぱりだし、ほ〜ら!と言わんばかりに開きました。

「。。。。。。」
ない。
ないのです。
 私の見てきた風景が見当たらないのです。 キラキラした黒目を私に向けたアジアの子供達がいないのです。
そうなんです。確かにみてきたけど、撮ってはいなかった。 というか撮れてなかったんです。 あるのは日焼けした変な髪型のピース写真とねつ造された記憶だけ。
 反省というか、傲慢な自分に絶句しました。
ああ、美術をやっていて、ギャラリーで働いているというだけで、この態度。
 ポートフォリオがよそ行きになってないだけで、この態度。

 地の底に潜り込んでしまいたい。。

 続く>>>




 写真は智秋さん撮影(2010年5月 イランにて)      キャスパー

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