2013.06.26 Wednesday 15:48

28日(金)おもしろくて味のあるトークショー

 あさっての6月28日には、展示中のガラス作家・石川昌浩さんと、画家の三浦高宏さんのトークショーが行われます。

石川さんは倉敷硝子の創始者であられる小谷真三さんの愛弟子。はじめの十数年は、師匠の命で、来る日も来る日もコップを作り続けたといいます(実は、小谷さんの原点も「コップの仕事」でした)。
その石川さんのコップに、私は捕まってしまいました。

石川さんのコップは、厚みのある、やや黄みがかった透明のさりげないコップで、底が丸や六画や八角とあるのですが、どれも片手でスッと持て、水を一気にごくごく飲んだり、冷や酒をぐっとやったりするのにぴったりな、実にコップに徹したコップです。
これが、やけに美しいのです。


石川さんのコップは、なぜこんなに美しいのか、
その秘密の一端は、コップを光の中に置いたときに現れます。
成型に用いた鉄製の型の梨地がガラスの表面に残したわずかな凹凸が、透過光を乱反射して光の欠片をテーブルの上にキラキラとまき散らすのです。
まるで光の万華鏡のような影の美しさに見惚れて、いつまでもコップをあっちへこっちへと傾けて遊んでしまいます。

そんな石川さんのコップに、静かにはげしく反応してくれたのが、画家の三浦高宏さんです。
三浦さんは、芸大の絵画科技法材料研究室で修士課程修了後、ドイツのミュンスター芸術大学に留学しました。
絵画の技法やマテリアルに造詣が深く、ご自身も筆致にこだわった古典技法で絵画制作に取り組んでいます。
在学中にトーキョーワンダーウォールに入選するなどして活躍していましたが、ドイツから帰国後、さまざまな公募展で入選して注目を集めています。

「私が興味を抱くのは、溢れ出す光やそれに包まれるようなモチーフだ。光によって生み出される陰影は、はかなげでありながら、強い存在感を放っている。それは、光と陰のせめぎ合いによって形作られているようだ」

とは、三浦さんの言葉。

石川さんのガラスに三浦さんが強く惹かれたのは、とても自然なことのように思えます。
こうして実現した石川昌浩×三浦高宏の対談に、2011年「コップとて」(@馬喰町ART+EAT)で石川さんとの二人展をやった、写真家の大沼ショージさんが駆けつけてくれることになりました。

前回の展示で、大沼さんはやはり石川さんのガラスの影の魅力に着目し、非常にユニークな方法でモノクロ写真を撮影し、自らシルバープリントを制作して、石川さんのガラスとのコラボレーションを展開したのでした。
その幻想的でどこか懐かしい作品はとても好評で、その後、石川さんのコップと一緒に全国を旅することになりました。

今回は2年ぶりに帰京し、石川昌浩×三浦高宏展開催中ずっと、同じビル1階のnoya opさんのすばらしい空間に展示されています。

石川さん、三浦さん、大沼さん。
三人の共通点、おおらかで、気さくで、実はすごくシャイで、とばけたユーモアがあり、すごく繊細。
マテリアルも技法も異なる三人ですが、どこかで響き合っている三人が「影をめぐって」あるいは「光と影をめぐって」対話したら、どんな話が展開するのか、ほんとうに楽しみです。

トークショーのスタートは午後7時。
まだ、お席がありますので、ぜひご参加ください。

ちなみに小腹弁当は、季節柄さっぱりした七夕ちらし。
石川さんのコップの中で私がいちばん好きな小コップに、手作りの梅酒か梅ジュースを入れて供します。
このコップは、スタッフが洗ったのちに、それぞれお持ち帰りいただけます! Take

ご予約の詳細はこちら





Comment:
2013/06/29 1:37 AM, 馬喰街に初めておりた。 wrote:
昨日は、すごーく楽しかったです。
何が楽しいかと。おしゃれな店に、職人さんが作った手作りコップにて、梅が好きなの飲める。そのコップおみやげにもって帰れて、食事つき。
素敵な企画ありがとう。
おいしかったです。で、コップもすごくあじがあり、文化的で。
手作りの愛情伝わりました。
絵もかなりすごかった。ホームページ以外の紹介の絵が、大きく飾ってあり。
他の絵も。目で色や、塗り方を感じます。迫力ありました。写真も、すごかったです。かなりカメラ詳しい、愛する方だなと思います。
芸術家達の作品にふれて、お話しが聴けて、知らない世界を知りました。
向かい合わせで初めてみなさんと、ご飯食べてなんだか面白いかったです。
石川さん、食器大事に使わせて頂きます。
ワイングラス。ワイン飲めないので、自由に好きなの入れて飲みますね。
もう一つも、好きなの入れて、昨日のこと思い浮かべて飲みますね。 
しかしすごいな。芸術家。
今思えば、自分も勉強して芸術学校行ってみたかったです。無理ですが。
いいお仕事ですね。
人に感動を与える。
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